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特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(1)1991年10月 広島
学術展示
白内障術後乱視に対するアルゴンレーザー切糸後の角膜形状の変化
Changes of corneal shape by cutting sutures following cataract extraction
林 研
1
,
藤野 鈴枝
1
,
中尾 文紀
1
,
林 文彦
1
Ken Hayashi
1
,
Suzue Fujino
1
,
Fuminori Nakao
1
,
Fumihiko Hayashi
1
1林眼科病院
pp.298-299
発行日 1992年3月15日
Published Date 1992/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410901039
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緒言 筆者らは,白内障術後の角膜乱視に対してアルゴンレーザーによる切糸を行って効果をあげている1)。今回,切糸前後の角膜形状を検索し,切糸により角膜にどのような変化が起こっているかについて検討をくわえた。
対象と方法 白内障術後1か月以上を経過して,3D以上の直乱視が残存した27例(ECCEー20例,KPE7例)に対してアルゴンレーザーによる切糸を施行した。アルゴンレーザー照射にあたっては,Hoskinsのミラーを用い,レーザーの照射条件200 mW,0.1 sec,50μで切糸した。切糸の時期は,ECCEでは術後2〜3か月に行ったものが14例,5〜9か月後が5例,KPEでは8例とも術後1か月に行った。Topographic Modeling System (TMS)で調べた乱視軸をもとに,縫合糸を1〜2本切糸した。切糸前後の屈折値,ケラト値を計測し,TMSにより全体の角膜形状がどのように変化しているかを検索した。なお切糸後の測定は,2週〜1か月後に施行した。
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