Japanese
English
特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(1)1991年10月 広島
学術展示
長崎県の離島における網膜色素変性症について
Retinitis pigmentosa in offshore islands of Nagasaki Prefecture
戸田 俊一郎
1
,
雨宮 次生
2
Tsugio Amemiya
1
,
Syunichiro Toda
2
1長崎県離島医療圏組合有川病院眼科
2長崎大学医学部眼科学教室
pp.308-309
発行日 1992年3月15日
Published Date 1992/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410901041
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
緒言 原発性網膜色素変性症(以下本症と略す)は先天性で多彩な臨床症状を呈し,治療法のない難病である。また進行性で中途失明をきたし,社会的問題も含んだ疾患である。本症に関する報告は多岐にわたるが,離島における報告例は少ない1〜4)。今回,長崎県の離島のひとつである上五島地方の本症患者について頻度,分布および臨床的特徴について検討したので報告する。
対象および方法 1986年7月1日から1991年3月31日までに長崎県離島医療圏組合の3病院(有川,上五島,奈良尾)の眼科を受診した本疾患者を対象とし,問診,視力,細隙燈顕微鏡検査,視野並びに眼底検査を行った。また網膜電図検査を一部の患者に施行した。対象は,本症と診断された患者57例で,性比,年齢,島内人口比,家系内発症,臨床像などについて検討した。
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.