増刊号 実戦 メディカル眼科治療アップデート
メディカル眼科治療 各論
Ⅴ ぶどう膜炎・眼内炎症・腫瘍性疾患
眼内悪性リンパ腫
上田 俊一郎
1
,
後藤 浩
1
1東京医科大学臨床医学系眼科学分野
pp.295-299
発行日 2019年10月30日
Published Date 2019/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410213362
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POINT
●眼内悪性リンパ腫は代表的な仮面症候群であり,中枢神経病変を合併した場合には予後不良となることが多く,発症早期における確実な診断が重要である。
●硝子体検体を用いた細胞診に加えて,フローサイトメトリー,免疫グロブリン重鎖遺伝子再構成の確認,サイトカインの測定など,多角的に診断する。
●中枢神経や全身の病変を合併する場合には全身化学療法が中心となり,眼内に限局する場合はメトトレキサート硝子体注射や放射線治療が行われるが,後者に対する全身化学療法の是非については議論の分かれるところである。
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