増刊号 7年前の常識は現在の非常識!—眼科診療の最新標準
5.ぶどう膜炎・強膜炎・感染症
1)ぶどう膜炎・強膜炎
眼内悪性リンパ腫の診断と治療
武田 篤信
1
1国立病院機構九州医療センター眼科
pp.306-310
発行日 2018年10月30日
Published Date 2018/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212928
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ここが変わった!
以前の常識
●眼内悪性リンパ腫の診断において,細胞診での悪性細胞の検出率は半分以下であるため難しい。
●眼内悪性リンパ腫の治療は,眼病変に対する局所放射線療法が第一選択である。
現在の常識
●眼内悪性リンパ腫の診断は細胞診だけでなく,サイトカインIL-10測定などの補助診断を併せて用いることで確定診断に至る症例が増えている。
●眼病変に対しては,局所放射線療法よりも局所化学療法が第一選択である。
●生命予後に直結するCNS悪性リンパ腫の発症予防のために,年齢,全身状態にもよるが,全身化学療法または全身化学療法後に放射線療法(全脳照射)を併用することがある。
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