Japanese
English
連載 眼の組織・病理アトラス・110
眼内悪性リンパ腫
Intraocular malignant lymphoma
坂本 泰二
1
,
猪俣 孟
1
Taiji Sakamoto
1
,
Hajime Inomata
1
1九州大学医学部眼科学教室
pp.1838-1839
発行日 1995年12月15日
Published Date 1995/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410908027
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- Abstract 文献概要
眼内悪性リンパ腫intraocular malignantlymphomaは,眼球内に発生する悪性リンパ腫である。従来,悪性リンパ腫は腫瘍細胞が細網細胞系であると考えられ,細網肉腫reticulum cellsarcomaと呼ばれてきたが,近年の研究で腫瘍細胞はリンパ球由来であることが証明され,悪性リンパ腫と言われるようになった。
眼内悪性リンパ腫は,眼および脳を原発とする中枢神経系悪性リンパ腫と全身性の悪性リンパ腫に伴うものがある。前者は感覚網膜や網膜色素上皮下を中心に腫瘍細胞が浸潤し,しばしば高度の硝子体混濁を伴う。後者は眼病変を伴うことは少ないが,まれにぶどう膜に腫瘍細胞が浸潤する。いずれにしても,腫瘍細胞の浸潤が一見ぶどう膜炎様の臨床症状を示す(図1)。いわゆる仮面症候群masquerade syndromeの代表的な疾患のひとつである。眼原発悪性リンパ腫は,中年以降に発症することが多い。性差はない。
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