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特集 第39回日本臨床眼科学会講演集 (4)
学術展示
多発性消失性網膜白点症候群の1例
A case of multiple evanescent white dot syndrome
原 彰
1
,
冨川 節子
1
,
本多 一成
1
,
清水 由規
1
Akira Hara
1
,
Setsuko Tomikawa
1
,
Kazunari Honda
1
,
Yoshinori Shimizu
1
1日本医科大学
pp.514-515
発行日 1986年5月15日
Published Date 1986/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410209720
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Multiple evanescent white dot syndrome (多発性消失性網膜白点症候群,仮称)は1984年Jampolら1)が報告した新しい型の網膜色素上皮症である.本症の特徴として①APMPPEと眼底所見が似る,②若年者に多い,③片眼性である,④病状活動期にERGの減弱を示し,症状の改善と共にERGが正常化する,⑤螢光造影初期から眼底白斑病巣に一致して過螢光を示す等々が記載されている.その後Aabergら2)は本症に両眼性,再発性の傾向がある事を報告しており,本症が本来どの様な病態を有する疾患なのか関心がもたれている.今回著者らはJampolらが報告したmulti-ple evanescent white dot syndromeと病像が酷似する症例を経験したので報告する.multiple evanescentwhite dot syndromeとして報告される症例は本邦では初めてと思われる.
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