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内斜視はいくつかのfactorが複雑に関与しておこっているために全てを解明することは容易ではない。しかし少なくともconstant esotropiaが起こるstepにはproprlo—ceptionが関与していると考えられる。このproprioceptionの異常に対して臭化プリフィニウム(Padrin®)の内服と,もう一つのfactorである調節性の輻湊過剰に対して臭化ジスチグミン(Ubretid®)の点限を併用して内斜視の治療を試み,次の結果を得た。
(1) PadrinとUbretid併用療法を行った,手術の既往のない23例中2例では内斜視が消失して正位となった。この2例はその後半年以上観察しているが経過は良い。臨床的にはほとんど効果が認められない例でも,全麻下では眼位および筋電図所見が改善されていた。
(2)内斜視手術後,手術効果が固定した時点で残存している内斜視にPadrinとUbretid併用療法を行うと,2例中2例共内斜視が消失して正位になった。またPadrinとUbretid併用療法を行って臨床的に効果がなかった例に手術を併用すると,手術の効果は大きく,安定しているように思われた。
内斜視の成因は複雑であるから全てのfactorを完全に取りのぞくことは困難であろう。しかしPadrinとUbretid併用療法はそれだけで内斜視が消失する例もある。効果が認められなくても手術と併用すると手術の効果が大きく,かつ安定する。
Twenty-five cases of esotropia were treated with systemic administration of prifinium bromide (Padrin®) in combination with topical application of distigmine bromide (Ubretid®). The dosage was 1 mg/kg/day for Padrin and 2 or 3 times instillation of 0.5-1.0% solution for Ubretid, and the treatment was continued for 8 weeks.
Of the 25 treated cases, esotropia disappeared in 4 cases only, which included 2 cases who had re-ceived recession of the medial rectus a few years earlier but still esotropia had remained. On clinical improvement was seen in the other 21 cases.
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