Japanese
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連載 眼科図譜・274
原発性マクログロブリン血症にみたHyperviscosity症候群
Eye signs of hyperviscosity syndrome in primary macroglobulinemia
金井 清和
1
,
上野 明廣
1
Kiyokazu Kanai
1
,
Akihiro Ueno
1
1関西医科大学眼科学教室
1Department of Ophthalmology, Kansai Medical Uniyersity
pp.1284-1285
発行日 1980年9月15日
Published Date 1980/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410208186
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- Abstract 文献概要
多発性骨髄腫,原発性マクログロブリン血症,ホジキン病,膠原病,慢性感染症,白血病,肝硬変などでは,血清粘稠度が亢進し特徴ある眼症状を示すことがしられている。すなわち球結膜血管のsludging現象,網膜静脈のソーセージ状の拡張,蛇行,出血,静脈閉塞症,綿花様白斑,小血管瘤,乳頭浮腫,出血性緑内障などがみられる1,2)。これらの症状は血清粕稠度の亢進による静脈のうっ滞により生じるものとされ,Hyperviscosity症候群とよばれている3,4)。
我々は,原発性マクログロブリン血症の患者の網膜周辺部に多数の小血管瘤,点状出血をみとめ,その他Hy-perviscosity症候1群の特徴ある所見をみとめたので紹介する。
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