Japanese
English
綜説
眼組織におけるムコ多糖類研究の現状(2)
The present state of studies on mucopolysaccharidides in the ocular tissue (Part 2)
高久 功
1
Isao Takaku
1
1東北大学眼科
1Department Ophthalmology, School of Medicine, Tohoku University
pp.1205-1218
発行日 1961年12月15日
Published Date 1961/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410207345
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VI.角膜
1.角膜mpsの化学
角膜のムコ多糖類は古くから研究の対象とされていたが,その詳細は比較的近年になつて漸く明らかになるにいたつた。
古くMorner37)の研究で,角膜にmucinが存在すると報告されている。その後Levene, Lopez,Svarez38)は角膜からMucoitin—硫酸を分離したと述べた。1936年Kahrberg39)はMornerの方法を追試し,水解性硫酸基をもつたMucoidを単離したと報告し,一方Meyer40)もこれと同様な成績を得た。更に1940年Meyer7)等は角膜の50%尿素抽出液よりH-amine,H-uron酸,Acetyl基,水解性Sを略々等モルに含む物質を単離し,これに対するH-daseの態度又旋光度から,本物質はHyalurono硫酸(Mucoitin硫酸)であると述べた。
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