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Ⅰ.緒言
近視の罹患率が近年著しく増加しつつあることは,周知のとおりであつて,流れて止まざるが如き勢いを示している。この現状は,私達眼科医にとつて,何としても残念なことであると云わねばならない。学校衛生統計報告書によれば,1956年度には,小学生男子8.8%,女子10.45%,中学生男子15.41%,女子18.68%,高校生男子25.78%,女子27.43%で,中学生,高校生は前年度に比して2〜3%増加し,1950年よりわずか数年余りの間に,実に2倍以上にも達したのである。近視が短期間にこのように増加したのは,当然,後天性のものの増加によるのであるから,これを予防し,これを治療することは,可能であると考え,さきに,所謂低周波治療を試みて好成績を得,これを発表した。(臨床眼科,12巻,4号,655頁,1958年)(以下前報と呼ぶことにする)。
今回は更に広く,深く検討を試み,前報以後に実験治療を施行した195例の成績について発表する。
Previously the authors applied the electrification with low frequency rectangular pulses to myopes, and gained preferable results (Journal of Clinical Ophthalmology, V.12, P.661, 1958). Lately they resumed this therapy to a great number of myopes (195 patients), and have obtained the following results.
1. There were 48 persons with eminent improvement, and 46 persons with fairly improvement. The therapeutic efficiency was 80.3% in ratio (94 of 117 persons). These results made no great difference from their previous report.
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