臨床実験
ニコチン酸の使用経験
水川 孝
1
,
木津 進吉
1
,
清水 源丞
1
1徳大眼科
pp.1491-1494
発行日 1957年12月15日
Published Date 1957/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410206195
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緒言
従来抗ペラグラ因子として知られていたニコチン酸は,1940年Moore1)によつて強力な血管拡張作用のあることが指摘され,Goldzieher & Po-pkin2)は頭痛患者に使用して,75%に効果を認め,その末梢血管拡張作用によつて奏効するものであると述べている。
私共も,強力な血管拡張作用を有するニコチン酸を,視束萎縮,網膜色素変性等に使用し度いと考えていたが,偶々山之内製薬よりナイクリンの提供を受け,かなりの成績を得たので報告する。
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