Japanese
English
症例報告
血清ニコチン酸値が正常であったがニコチン酸内服が著効したペラグラの1例
A case of pellagra successfully treated with systemic nicotinic acid,in spite of normal serum level of nicotinic acid
舩越 建
1
,
佐藤 友隆
1
,
天方 將人
1
,
長嶋 慶佳
1
,
松尾 聿朗
1
Takeru FUNAKOSHI
1
,
Tomotaka SATO
1
,
Masato AMAKATA
1
,
Yasuyoshi NAGASHIMA
1
,
Itsuro MATSUO
1
1帝京大学医学部附属市原病院皮膚科
1Department of Dermatology,Teikyo University School of Medicine,Ichihara Hospital
キーワード:
ペラグラ
,
ニコチン酸
,
アルコール
Keyword:
ペラグラ
,
ニコチン酸
,
アルコール
pp.799-801
発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100996
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66歳,男性.食欲の低下と連日のアルコール摂取ののち,下痢とともに顔面,手足に皮疹を生じた.皮疹はペラグラの典型疹と思われる紫褐色調の厚い鱗屑を付着した紅斑で,下痢が頻回に認められたが,痴呆はなかった.皮疹は日光に曝露していない手掌にもみられた.血清ニコチン酸値の低下は認めなかったが,入院のうえ,ニコチン酸を1日200mg内服開始したところ,下痢,皮疹は速やかに軽快した.血清ニコチン酸値が正常であったが,臨床像と経過よりペラグラと考えた.
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