Japanese
English
症例
ニコチン酸による水疱型薬疹の1例
Bullous drug eruption induced by nicotinic acid
小松崎 ゆき
1,3
,
高橋 英至
1
,
嶋岡 弥生
2
Yuki KOMATSUZAKI
1,3
,
Eishi TAKAHASHI
1
,
Yayoi SHIMAOKA
2
1国立病院機構栃木医療センター,皮膚科(主任:高橋英至医長)
2永田内科皮膚科医院,宇都宮市
3獨協医科大学,皮膚科学教室
キーワード:
ナイアシン
,
水疱型薬疹
,
抗基底膜抗体
,
アジア人
Keyword:
ナイアシン
,
水疱型薬疹
,
抗基底膜抗体
,
アジア人
pp.1113-1116
発行日 2023年6月1日
Published Date 2023/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004023
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30歳,男性。職業はボディビルダー。個人輸入したサプリメントのニコチン酸を内服し,同日より全身の潮紅を認めた。その後,内服を中止するも紅斑が拡大,下腿に水疱が出現した。採血上,抗BP180抗体および抗BP230抗体は陰性であった。病理組織学的所見と蛍光抗体直接法の所見より水疱型薬疹と診断した。ステロイド内服治療により皮疹は速やかに改善した。ニコチン酸内服による皮膚症状は報告例が少なく,あまり知られていない。そのため,診察した際には注意が必要と考えられる。
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