談話室
ロンドン便り抄(その3)
中島 章
1
1順天堂大学医学部
pp.963-964
発行日 1957年6月15日
Published Date 1957/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410206089
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11月3日
近視についての御批判ありがとうございます。私がくれぐれも残念に思つて居る事は,良い線に沿つて早くスタートしながら,途中で休憩したために,肝心な所でおくれをとつた事を歎いて居るわけです。フアコメトリーは将来クリニツクでかなり広い応用を持つものと確信して居ます。日本でも近視の研究にProf.Sorsbyのようにfactをつみ上げてゆくためには必要な方法です。日本と英国ではreflectionの状態が違うのですから,日本で測るのは非常に面白いと思います。
先日兎の水晶体の屈折率をMr.Sheridanと2人で計りました。そのdataは眼軸が実際より長く出るので2人であれこれ考えて居る所です。
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