特集 第28回日本臨床眼科学会講演集(その4)
学会抄録
コーテッド眼鏡レンズの耐久力吟味
高尾 宗良
1
,
戸塚 清
1
Muneyoshi Takao
1
,
Kiyoshi Totsuka
1
1関東逓信病院眼科
1Department of Ophthalmology, Kanto Teishin Hospital
pp.571-572
発行日 1975年5月15日
Published Date 1975/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410205289
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緒言
コーティングが施された眼鏡レンズの方が,反射が少なく,またゴーストや迷光も少なく,明視の効果があるので,ここ十年来,一般の趨勢として,眼鏡レンズには,表面,および裏面のコーティングが行なわれている。工法も進歩し,最近ではマルチコーティングが通則となつてきた。しかし工法の一部は企業秘密で覗い知るをえないこともある。
カメラのレンズでは,コート面を拭くような機会は比較的少ないが,眼鏡レンズでは,これらが顔面に露出して掛けられている関係上,汗,皮脂がつく,雨滴,塵埃がかかる,衝撃がおよぶ,化粧液がかかる,ハンケチで拭くなど,いろいろの因子が関係し,コート面が損壊される怖れがあると考える。
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