特集 眼鏡の基本と処方の注意点
3 眼鏡レンズの種類
金子 弘
1
1新潟医療福祉大学視機能科学科(新潟市)
キーワード:
眼鏡レンズ
,
非球面設計
,
累進屈折力レンズ
,
隠しマーク
,
機能性レンズ
,
コーティング
Keyword:
眼鏡レンズ
,
非球面設計
,
累進屈折力レンズ
,
隠しマーク
,
機能性レンズ
,
コーティング
pp.419-426
発行日 2022年5月5日
Published Date 2022/5/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000002614
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
眼鏡レンズは長いあいだ,水晶やガラスで作られていたが,20世紀になって合成高分子のプラスチック素材が発明され,第二次大戦後,急激にプラスチック製の眼鏡レンズが普及するようになった。プラスチックのレンズはガラスに比べて軽く(比重は約半分),割れにくく,カラー染色ができるなどの長所がある。しかし,ガラスに比べて軟らかく,キズがつきやすいなどの欠点もあった。ただ,これも近年,新たな硬質素材やハードコーティングの発達で十分実用に耐え得るものになっている。また屈折率の高いプラスチック素材も開発され,そのためレンズ厚はより薄く,重量も比較的軽くできるようになった。現在のところ国内では屈折率が1.76の商品まで販売されている。さらに,カラー,偏光,調光などさまざまな機能が付加され,眼鏡レンズは約95%がプラスチック製に置き換わっている。
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.