今月の表紙
家族性ドルーゼン
川端 真美
1
,
山本 素士
1
,
栗山 晶治
1
,
中澤 満
2
1大津赤十字病院
2弘前大学
pp.1260
発行日 2014年9月15日
Published Date 2014/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410105370
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症例は49歳,女性。2年前からの変視症を主訴に近医を受診し,当科を紹介された。初診時視力は右(1.0),左(1.2),前眼部異常なし,中間透光体は両眼軽度白内障,眼底には両眼後極部全体に集簇した多数の軟性ドルーゼンが認められた。
フルオレセイン蛍光眼底造影(以下,FA)では初期よりドルーゼンに一致した過蛍光がみられ,インドシアニングリーン蛍光眼底造影(以下,IA)では中期から後期にかけてドルーゼンに一致した過蛍光が認められた。光干渉断層計(以下,OCT)では網膜色素上皮が連続的に隆起し,網膜色素上皮下に中等度の反射を伴う多数の空隙が認められた。視神経乳頭の鼻側にもドルーゼンがあり,家族歴も認めたことから常染色体優性遺伝の家族性ドルーゼンと診断した。
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