特集 図で早わかり 実戦!眼科薬理
Ⅱ.眼科臨床薬理各論
4.神経系疾患
眼瞼顔面痙攣
木村 亜紀子
1
1兵庫医科大学眼科学講座
pp.199-203
発行日 2013年10月30日
Published Date 2013/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410105001
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POINT
◎眼瞼顔面痙攣は本態性眼瞼痙攣と片側顔面痙攣に分けて考える必要がある。
◎本態性眼瞼痙攣は現在のところ原因不明の難病であり,重症型では強い閉瞼により機能的失明状態となる。
◎片側顔面痙攣は顔面神経が血管に圧迫されて生じる神経血管圧迫症候群の1つであり,眼瞼だけでなく,重症になるとあらゆる顔面神経支配の顔面筋に痙攣が広がり,開瞼困難に加えて,笑顔が引きつる,口角が上がりしゃべりにくいなどさまざまな症状が現れる。
◎どちらもボツリヌスA型毒素療法が有効である。
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