増刊号 フローチャートと検査一覧で ひと目でわかる耳鼻咽喉科診療
1.耳科編
顔面痙攣—眼瞼痙攣,眼瞼ミオキミア,心因性,チック
小田桐 恭子
1
,
濵田 昌史
1
1東海大学医学部耳鼻咽喉科
キーワード:
神経血管減圧術
,
Jannetta手術
,
ボツリヌストキシン治療
,
MRI・MRA検査
Keyword:
神経血管減圧術
,
Jannetta手術
,
ボツリヌストキシン治療
,
MRI・MRA検査
pp.94-97
発行日 2020年4月30日
Published Date 2020/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202368
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ここを押さえておこう
●特発性(一次性)片側性顔面痙攣の原因は,顔面神経根出口領域(root exit zone)での血管による圧迫説が有力であり(神経血管圧迫症候群),後下小脳動脈や脳底動脈などが責任血管となる.
●二次性顔面痙攣である顔面神経麻痺後遺症,腫瘍,血管奇形,眼瞼痙攣,眼瞼ミオキミアなどとの鑑別が重要であり,詳細な問診と診察でおおよその鑑別は可能であるが,確定診断にはMRI検査が必須である.
●治療については,内服薬による薬物療法の有効性は乏しいため,神経血管減圧術(いわゆるJannetta手術)が行われてきたが,近年,ボツリヌストキシン治療が急速に普及した.
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