特集 眼科診療:5年前の常識は,現在の非常識!
1 屈折・調節の異常,白内障
スペシャルレクチャー
オルソケラトロジーによる視力矯正
吉野 健一
1
1吉野眼科クリニック
pp.77-79
発行日 2011年10月30日
Published Date 2011/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103912
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歴史
オルソケラトロジー(orthokeratology:以下,オルソK)は,「高酸素透過性コンタクトレンズを用いて意図的に角膜形状を変化させて屈折異常を一時的に除去または軽減する手法」と定義される。その歴史は1960年代にさかのぼり,すでに半世紀を経ている。100を超える高酸素透過性素材の出現,CNC(computer numeric-controlled)旋盤機の導入による精密なレンズデザインの実現,トポグラファーを駆使した処方の確実性と効果の評価などにより現在のオルソKは第3世代を迎え,予測性,再現性,即効性,安全性において格段の進歩がみられた(図1)。
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