特集 眼科診療:5年前の常識は,現在の非常識!
1 屈折・調節の異常,白内障
■白内障の治療
白内障術後乱視
松永 次郎
1
,
宮田 和典
1
1宮田眼科病院
pp.71-75
発行日 2011年10月30日
Published Date 2011/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103911
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ここが変わった!
以前の常識
●白内障手術後に良好な裸眼視力を得るための術後乱視の目標は1.5~2.0Dであった。
●1.5~2.0D以上の乱視に対しては,角膜輪部減張切開術(LRI)が行われていたが,用手的な手術であるため,矯正精度が劣ることが問題であった。
現在の常識
●非球面眼内レンズ(IOL)や多焦点IOLなどの高機能IOLの機能を発揮するために,術後乱視の目標は1.0D未満になり,より厳密な乱視矯正が必要となった。
●LRIはaxis registration法により矯正精度が向上し,さらにトーリックIOLが利用できるようになったため,より精密な乱視矯正を行うことができるようになった。
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