今月の表紙
水晶体脱臼・水晶体落下(同一眼)
斉藤 明
1
,
中澤 満
2
1宮崎中央眼科病院
2弘前大学眼科
pp.13
発行日 2007年1月15日
Published Date 2007/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410101597
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患者は81歳の女性で,左眼のかすみ・視力低下を主訴に受診した。視力は右0.2(0.3×+2.00D()cyl-3.50D 120°),左0.05(0.08×+2.75D),眼圧は右12mmHg,左30mmHgであった。左眼の瞳孔領に落屑と水晶体脱臼を認め当日入院,その翌日に水晶体落下となり水晶体摘出術,硝子体茎切断術,眼内レンズ強膜固定が施行された。
現在,左眼の視力は0.1(0.5×cyl-1.50D 100°),眼圧は16mmHgである。この患者の場合,右眼も同様の水晶体落下で以前に治療を行っている。
撮影には,トプコン社製眼底カメラTRC-50X(フィルムはFUJIFILM Sensia 100),コーワ社製フォトスリットランプSC-1200(フィルムはFUJIFILM PROVIA 400F)を使用した。落下状態では水晶体が安定しないため,ピント合わせに細心の注意を払って撮影した。
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