今月の表紙
水晶体脱臼
薄井 紀夫
1
,
鈴木 健司
1
,
坂本 泰二
2
1総合新川橋病院
2鹿児島大学
pp.1569
発行日 2011年10月15日
Published Date 2011/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103859
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症例は64歳,女性。右眼硝子体腔への水晶体落下(過熟白内障)に関して硝子体手術予定であったが,再診時,水晶体がひょっこり前房内に現れた。そこで同日,水晶体を全摘したのちに眼内レンズを縫着し,現在も経過良好である。後日,左眼にも水晶体膨化を認めたため白内障手術を行った。
撮影にはトプコン社製のSL-D7を使用した。バックグラウンドはoff,スリット幅をやや太めにして正面から光を入れ,真横から観察した。前房内に脱臼した水晶体(過熟白内障)の様子を表現するために深度を浅くして水晶体に焦点を絞り,水晶体がオーバーにならないようにフラッシュ光量に注意して撮影した。
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