今月の臨床 早期癌—診療ストラテジー
卵巣癌
診断
23.腹腔鏡診断
木挽 貢慈
1
,
林 保良
1
,
岩田 嘉行
1
1川崎市立川崎病院産婦人科
pp.778-779
発行日 1994年6月10日
Published Date 1994/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901784
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卵巣癌は,患者が何らかの主訴で自ら病院を訪れる頃にはすでに進行癌である場合が多く,その早期発見のためには,診断効率の高いスクリーニング法に基づいた検診体制の確立が急務であるとされている.卵巣癌のスクリーニング法としては,複数の腫瘍マーカーの組み合わせや,各種画像診断による検診などさまざまな方法が試みられているが,腹腔鏡を卵巣癌スクリーニングの手段として用いるには,コスト,患者への侵襲などから考えても妥当な方法ではない.ここでは,いかなる場合に腹腔鏡が早期卵巣癌の診断において重要な役割を演ずるのかを考えてみたい.
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