原著
電子腹腔鏡(EVL-F)の開発およびその臨床応用
関 賢一
1
,
林 保良
1
,
坂倉 啓一
1
,
曽山 嘉夫
1
,
宮本 尚彦
1
,
岩田 嘉行
1
,
福田 俊子
1
,
友松 守彦
1
,
斉藤 寿一郎
1
,
栗林 靖
1
,
鄭 琤琤
1
Kenichi Seki
1
1川崎市立川崎病院産婦人科
pp.773-779
発行日 1988年8月10日
Published Date 1988/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207848
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消化管検査用電子内視鏡(EVG-F)を改良して新しく婦人科川電子腹腔鏡(EVL-F)を試作し,臨床応用上の問題点を検討した。電子腹腔鏡は,1)先端部に大量の画素からなるCCDを用いており,解像力にすぐれ画像が非常に鮮明である。
2)先端部が可動性であり広範囲の観察が可能である。
3)レンズ洗浄装置があり,常に明瞭な視野を保つことが出来る。
4)テレビモニターを介して多人数での供覧が可能であり,共同作業が円滑に行える。
5)ビデオ,写真などの記録用スイッチを操作部に集め,扱い易くなっている。
などの利点がみられる反面,鏡体のサイズや周辺機器には末だ改良すべき点も多い。またシステム全体としてはやや大型のため,移動,保管にやや難点がみられるが,今後の改良により産婦人科領域での応用に有益であると思われる。
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