今月の臨床 頸癌,体癌—診療の現況
予後
26.子宮体癌のホルモン受容体と予後
石原 浩
1
,
寺川 直樹
1
Hjroshi Ishihara
1
,
Naoki Terakawa
1
1鳥取大学医学部産科婦人科
pp.1464-1465
発行日 1993年12月10日
Published Date 1993/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901555
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子宮内膜は乳腺と共に代表的な性ホルモン標的組織であり,エストロゲン受容体(ER),プロゲステロン受容体(PR),アンドロゲン受容体(AR)を保有する。正常子宮内膜においてこれら性ホルモン受容体はほぼ100%に発現しているが,子宮内膜増殖症や癌ではその保有率が低下する。性ホルモン受容体が子宮内膜癌の単独の予後因子となりうるか否かに関しては必ずしも一定の見解は得られていないが1),本稿では内膜癌ホルモン受容体と累積生存率,予後因子ならびに内分泌療法との関連性について概説する。
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