連載 Medical Scope
子宮体癌の黄体ホルモン療法
島田 信宏
1
1北里大学病院産科
pp.609
発行日 1974年11月25日
Published Date 1974/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204779
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黄体ホルモンといえば,切迫流産や卵巣機能不全症の治療に用いられ,また最近では俗にいう「ピル」の名で経口避妊薬として使われているのは皆さんもよくご存知の通りです。この黄体ホルモンが近頃は子宮体癌の治療にも用いられるようになりました。
1960年頃から黄体ホルモンは子宮体癌の治療に使われ始めました。子宮癌には,子宮頸部にできる頸癌と,体部の内膜から発生する子宮体癌の種類があり,発生頻度は子宮頸癌のほうがずっと高く,子宮癌と俗にいうとほとんどがこの子宮頸癌のことになります。
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