今月の臨床 治療にてこずる感染症
抗生剤,抗菌剤
31.抗生剤の選び方と組合せ
長 南薫
1
Nankun Cho
1
1昭和大学藤が丘病院産婦人科
pp.1123-1125
発行日 1993年9月10日
Published Date 1993/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901456
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
抗生剤の選択に当たっては,感染部位,重症度,基礎疾患,原因菌,感受性,抗生剤の作用機序や体内動態などの薬剤特徴,副作用などを勘案して総合的に決めなければならない。
臨床の現場では,検査結果を待たずに治療を始めなければならないことが多く,また,菌の分離の難しい子宮付属器炎のような疾患もあるので,実際には原因菌不明のままempiricに治療を開始せざるを得ないことが多い。このため重要なことは,経験的ならびに文献的に得られる起炎菌の頻度とその感受性の情報についてはつねに留意し,蓄積しておくことがたいせつである。
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.