今月の臨床 不妊治療の進歩
卵管
11.卵管へのマイクロサージエリーの効果と問題点
長田 尚夫
1
Hisao Osada
1
1日本大学医学部産科婦人科学教室
pp.424-425
発行日 1992年4月10日
Published Date 1992/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900808
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卵管を取巻く生殖医学の進歩は著しく,1978年のSteptoe,Edwardsによって初めて成功した体外受精による胚移植と1976年Swollinによって初めて試みられたマイクロサージェリー(以下MSと略す)による卵管形成術は,卵管性不妊の画期的な治療法として全世界に普及してきている。MSによる卵管形成術には,癒着剥離術,卵管開口術,卵管采形成術,子宮内卵管移植術,卵管端端吻合術の5型があり,臨床的には,これらの術式を幾つか組合せて手術を進めて行く。したがって術式によって術後成績や問題点が異なることから各術式別に述べる。
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