今月の臨床 不妊治療の進歩
卵管
10.通気法・通水法は卵管通過障害治療に有効か
川内 博人
1
Hirohito Kawauchi
1
1北里大学医学部産婦人科
pp.422-423
発行日 1992年4月10日
Published Date 1992/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900807
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女性不妊原因の中で,最大かつ難治である卵管性不妊の治療は,腹腔鏡の普及,マイクロサージャリーの導入,さらには体外受精・胚移植をはじめとする配偶子操作治療の発展などによって,着実に治療成績が向上した。高度の卵管障害に対する治療としては,前述の対応に異論のないところであるが,日常臨床の場で卵管通気法,子宮卵管造影法などの不妊一般検査を通して診断される軽度の卵管異常に対する治療は如何にあるべきか。本稿では,従来より行われてきた通気法,通水法の治療的意義について再考したい。
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