Japanese
English
原著
女性と味覚
Female reproductive phenomena and change of taste sensitivity
渡利 英道
1
,
和泉 宏彌
2
,
田中 俊誠
1
,
藤本 征一郎
1
Hidemichi Watari
1
,
Hiroya Izumi
2
,
Toshinobu Tanaka
1
,
Seiichiro Fujimoto
1
1北海道大学医学部産婦人科学教室
2和泉産婦人科医院
pp.115-119
発行日 1992年1月10日
Published Date 1992/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900722
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1)黄体期では卵胞期と比べ明らかに味覚感受性は低下し,感受性に周期性のあることが認められた。また,健康男子と比較すると塩味をのぞき月経周期のいかんによらず感受性は低下し,塩味だけは黄体期に限り男子より低下していることが認められた。
2)妊娠に際しては,妊娠3ヵ月で急激な感受性の低下がみられ,漸次回復し妊娠5カ月より黄体期にみられる感受性の範囲を推移するが,塩,酸味に限り妊娠9ヵ月で再び軽度感受性の低下する傾向が認められた。
3)更年期婦人の感受性は成熟婦人の卵胞期でのそれと比べ低下が認められた。
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