疾患の病態と治療 女性のバイオリズムとその異常
二次性リズム—女性の周期性変化
藤本 征一郎
1
,
田中 俊誠
1
Seiichiro Fujimoto
1
,
Toshinobu Tanaka
1
1北海道大学医学部産科婦人科学教室
pp.805-812
発行日 1977年9月10日
Published Date 1977/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205680
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バイオリズムはその周期の時間的持続により,Halberg et al.1)(1968)によると表1のごとく分類される。この分類のなかで24時間前後の周期をもつcircadian rhythm (日周リズム)と約1カ月間の周期をもつcircatrigintan rhythm (月周リズム)がわれわれ産婦人科医にとってとくに臨床上大切である。後者のcircatrigintan rhythmは性周期ないしは性器外周期としてあつかわれる女性における代表的周期性変化である。
女性の周期性変化のうち二次性リズムとして注目されている性器外周期については,すでに松田2)(1959),松本3)(1964),Southam & Gonzaga4)(1965)らの報告に広汎な成績が紹介されているので,ここでは日常臨床上留意しておいた方が何かと便利と思われるいくつかの事象を故松田正二教授の成績を中心に概説させていただく。紙面の都合により非常に表層的な概説にならざるをえない点を前もっておわび申し上げる。
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