今月の臨床 エキスパートに聞く 耐性菌と院内感染―産婦人科医に必要な基礎知識
院内感染抑制対策
感染制御を目的とした院内システム構築―アウトブレイクにどう対応するか
宇野 俊介
1
,
長谷川 直樹
1
1慶應義塾大学医学部感染症学
pp.783-790
発行日 2021年8月10日
Published Date 2021/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210468
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●医療関連感染は,何か1つのシステムを作っておけば自動的に予防できるというものではない.ICTの役割や感染対策の必要性を理解したうえで,病院で勤務するそれぞれの職員が感染対策を実施することが必要である.
●医療現場では,スタッフの汚染された手指によって医療関連感染が伝播する.手指衛生は最も基本的で重要な感染対策の1つであるが,医療行為としての手指衛生はこれまで幼少期から培ってきた日常生活における手洗いとは別ものであることをしっかり理解し,新たに訓練し習得する必要がある.
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