今月の臨床 エキスパートに聞く 耐性菌と院内感染―産婦人科医に必要な基礎知識
産婦人科診療時に耐性菌が検出された際の対応
―【婦人科】 ―骨盤内炎症性疾患・細菌性腟症
宮﨑 博章
1
1小倉記念病院感染管理部
pp.777-782
発行日 2021年8月10日
Published Date 2021/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210467
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●院内感染だけでなく,市中感染でも耐性菌が検出されるようになっている.
●骨盤腹膜炎や細菌性腟症の原因菌は多彩であるが,問題となる耐性菌は,①基質特異性拡張型βラクタマーゼ(ESBLs)産生大腸菌,②メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)がある.今後,カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)やバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)の可能性も考えられる.
●耐性菌が検出された場合は,感染症の専門医や抗菌薬適正使用支援チームなどに相談して,感染対策や抗菌薬適正使用に努める.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.