回復期リハビリテーション病院・チームでキャリアアップ 私たちの院内研修
6.感染対策(予防,院内アウトブレイク時の対応)
山中 義崇
1
1千葉大学医学部附属病院 患者支援部
キーワード:
院内感染
,
回復期リハビリテーション
,
感染対策
,
地域医療連携
Keyword:
院内感染
,
回復期リハビリテーション
,
感染対策
,
地域医療連携
pp.1284-1288
発行日 2025年11月15日
Published Date 2025/11/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr034121284
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はじめに
筆者の専門は脳神経内科,リハビリテーションであり,感染症に関する知識は豊富とはいえない.そのような筆者であるが,2020年7月から8月にかけて,回復期・地域包括ケア病棟・緩和ケア病棟併せて約200床からなる以前の勤務先において発生したCOVID-19院内アウトブレイクを,県や保健所をはじめとする自治体等の多大なるバックアップを得ることで,何とか収束に導くことができた.本稿の読者は,回復期から生活期の医療機関・施設にかかわる医療従事者が中心と思われ,感染症専門医不在の中で,感染対策をどのように進めていくのか悩むことも少なくないのではないか,と推察する.
本稿では,法令に基づく通常期の院内感染対策について概説するとともに,院内に常勤の感染症専門医が不在の中で,院内アウトブレイクやパンデミックに対応した経験から,回復期リハビリテーション病院における院内感染対策のための研修をどのように組み立てればよいのかを後方視的に検討する.

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