今月の臨床 卵巣刺激・排卵誘発のすべて―どんな症例に,どのように行うのか
体外受精における卵巣刺激
CC-hMG/recFSH法
渡邉 建一郎
1
,
桑原 慶充
1
,
竹下 俊行
1
1日本医科大学産婦人科
pp.665-669
発行日 2019年7月10日
Published Date 2019/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209767
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●CCにゴナドトロピン製剤を併用した卵巣刺激法は,対象患者の適応範囲が広く,コストや身体的負担の面からも,低刺激法の第一選択として使用できる汎用性の高いアプローチである.
●CCの抗エストロゲン作用は,内因性エストロゲンのフィードバック機構を阻害し,下垂体からのゴナドトロピン分泌を促進するとともに,LHサージ抑制による排卵抑制効果を発揮する.
●ゴナドトロピン製剤の使用法やGnRHアンタゴニスト併用の有無など,プロトコールのバリエーションは多岐にわたり,患者の多様性を加味した柔軟な対応が望まれる.
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