今月の臨床 GnRH療法—刺激と抑制
GnRHパルス療法
12.hMG-hCG療法との比較
奥田 喜代司
1
,
岡崎 審
1
,
杉本 修
1
1大阪医科大学産婦人科
pp.309-313
発行日 1995年3月10日
Published Date 1995/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902064
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正常排卵例における卵巣内の卵胞発育,排卵および黄体機能の維持に下垂体からのゴナドトロピンの律動性(パルス様)分泌が重要な働きをしており,この分泌は主に視床下部よりのゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)のパルス様分泌によりコントロールされていることはよく知られている.このゴナドトロピンのパルス様分泌が障害されると排卵が障害される.実際に体重減少性無月経を含む視床下部排卵障害例および高プロラクチン血症などではゴナドトロピンのパルス様分泌が障害されている1).
したがって,排卵誘発法としては視床下部よりのGnRHのパルス様分泌を賦活させるクロミッド療法およびGnRHをパルス様に投与して下垂体よりゴナドトロピンを賦活させるGnRHパルス療法が奏効する所以である.
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