今月の臨床 妊婦の腫瘍性疾患の管理―見つけたらどう対応するか
悪性疾患
妊婦の卵巣がんの管理
秋山 梓
1
1筑波大学医学医療系産科婦人科学
pp.480-486
発行日 2019年5月10日
Published Date 2019/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209728
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●妊娠中に診断される悪性腫瘍のうち卵巣がんの頻度は比較的高く,早期で診断される症例が多い.
●胎児の器官形成期である第1三半期での化学療法は推奨されないが,必要時には第2・第3三半期以降で化学療法を行うことは可能であり,TC療法を行うのが比較的安全である.
●妊娠中の卵巣がんに対するエビデンスに基づいた標準治療はない.母体の生命を第一に考え,胎児への影響や家族の意思も勘案して症例ごとに治療を検討していくことが必要である.
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