連載 教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール
術前に境界悪性の診断が困難であった卵巣囊腫の2例
合阪 幸三
1
,
土屋 富士子
1
,
末田 雅美
1
,
板橋 香奈
1
1浜田病院産婦人科
pp.383-386
発行日 2018年4月10日
Published Date 2018/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209287
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はじめに
画像診断の進歩は目覚ましいものがある.特に最新型のMRIでは腫瘍内部の細部病変も明確に描写可能であることから,手術前に悪性の可能性が高いかどうかが判断でき,術式を決定する重要な指針となる1〜3).最近われわれは,事前の画像診断で良性と診断され腹腔鏡手術を行ったが,病理診断にて境界悪性と診断され,二次的にstaging laparotomyを行った2症例を経験したので報告する.
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