連載 Obstetric News
妊婦の梅毒
武久 徹
1
1武久レディースクリニック
pp.394-395
発行日 2018年4月10日
Published Date 2018/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209289
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梅毒の疫学と病態
ペニシリンの登場後,梅毒の頻度は1940年代に急激に減少した.この減少は,母体梅毒頻度が着実に増加し始めた2004年まで続いた.2013年に米国で報告された梅毒の症例は56,471例以上であり,これは10万人あたり18症例に相当する.梅毒は全身性感染症で,原因はスピロヘータの一種であるトレポネーマ・パリダム(Treponema pallidum)の感染である.
妊婦の梅毒の危険因子には不正薬物乱用,健康管理不足,アフリカ系米国人,分娩前管理指示遵守不良などがある.
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