Modern Therapy 妊娠中毒症--EPH gestosis
妊娠中毒症の薬物療法の変遷
森 憲正
1
Norimasa Mori
1
1宮崎医科大学産科婦人科学教室
pp.759-762
発行日 1980年10月10日
Published Date 1980/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206325
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妊娠中毒症はその成因に関する多くの研究にもかかわらず,今なお本態は解明されず,"学説の疾患"のままである。しかし治療の面では,対症療法の域を出ないとはいえ,予防法も含めて,進歩した薬物療法により,頻度は著減し,予後も従前に比べると著しく改善されてきている。
かつて学んだ子癇の代表的治療法に,Stroganoff法,Rissmann法,勝矢法などがあり,臨床上忘れてはならないものとされていたが,現在ではすでに教科書からもそれらの名前すら消え去っており,ここ約30年間の薬物療法の変遷には著しいものがある。
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