講座
妊娠中毒症の食餌療法
松本 敦子
1
1慶大食養部
pp.50-56
発行日 1957年9月1日
Published Date 1957/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201339
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従来は糖質を主とした高カロリー食餌として蛋白質特に動物性蛋白質は肝臓,腎臓の機能の失調がある中毒症の時には特に禁じられて居りました.中毒症の予防の意味からも蛋白質の制限をして居り特に浮腫,蛋白尿或は高血圧のある事を認めた場合には高度の制限をしていたのであります.
けれども近時は腎炎及びネフローゼに対する食餌療法の変遷と蛋白質代謝の研究によつて低蛋白症という新しい現象が生れ特異な妊娠時の代謝にそのまま応用することは一応の考慮を必要としました.
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