症例
胃癌を原発巣とする転移性子宮頸癌の1例
植田 国昭
1
,
松田 昭夫
1
Kuniaki Ueda
1
,
Akio Matsuda
1
1長野赤十字病院産婦人科
pp.541-543
発行日 1974年8月10日
Published Date 1974/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205064
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
骨盤外の臓器に原発した癌が,子宮に転移することは稀なことである。1941年Characheは,それまでに報告された症例に自験例を加えて59例を報告した。それによると原発巣が乳房34例,胃14,肺3,腎2,胸膜,肝,膵,胆のうがおのおの1となつている。それ以後Williams(1945),Stein (1949),Reidenberg (1951),Boysenら(1951),Cruz (1954),Wallachら(1959),Pomeranceら(1962),Esposito (1965),Brandt (1967)の報告がある。
このうちEspositoは,それまでの症例78例を集計し,原発巣が乳房41例,胃23,肺4,腎2,膵2,S字結腸2,横行結腸1,直腸S字結腸1,肝1,胆のう1であると述べている。
Copyright © 1974, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.