Japanese
English
臨床報告
原発巣および肝転移巣切除後に肛門転移をきたしたS状結腸癌の1例
Anal metastasis after resection of sigmoid colon cancer and liver metastasis: a case report
中田 博
1
,
北條 大輔
1
,
元吉 誠
1
Hiroshi NAKADA
1
1国立病院機構東京病院消化器外科
キーワード:
S状結腸癌
,
異時性
,
肛門転移
Keyword:
S状結腸癌
,
異時性
,
肛門転移
pp.105-109
発行日 2023年1月20日
Published Date 2023/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407214016
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨
症例は69歳,男性.某年1月にS状結腸癌・同時性肝転移の診断でS状結腸切除術(D3)を施行した.病理所見はS,2型,45×33 mm, tub2, pT4a(SE), INFb, ly2, v2, pN2(7/10), M1a(H1), Stage Ⅳであった.切除断端に癌細胞の浸潤は認めなかった.RAS変異型でありmFOLFOX6+BEVを4クール行い,同年5月に肝転移切除術を施行した.翌年2月に肛門痛で外来を受診した.肛門部に腫瘤を認め,生検で腺癌と診断された.他に転移を認めず,肛門転移の診断にて同年3月に腹会陰式直腸切断術を施行した.病理所見はP,1型,60×70 mm, tub2, INFb, ly1, v1, pN0(0/3)であり,表面は扁平上皮で覆われており肛門への転移と診断された.
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.