Japanese
English
綜説
転移巣より逆に原発巣を発見した症例について
a case of discovered primry area opposite from metastatic area
椿田 和彥
1
,
成田 定男
1
,
島野 義房
1
Kazuhiko TUBAKIDA
1
1神戸医大第一外科
1Department of Surgery, Kobe Medical College
pp.677-682
発行日 1956年10月20日
Published Date 1956/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201861
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臨床上悪性腫瘍の根治的治療を一層困難なものにする因子に転移が早期且つ複雑多岐なことにある.然も原発巣の病感覚なく,無症状であるものが,転移巣の腫瘤又は,それによる症状発現から逆に原発病巣の発見される事が稀にあり,而もかくては,時既に根治療法の時期を失し,万策なく手の施し様のない状態である事が多い.例え対策が出来ても,対症的である事が,かかる症例の特徴である.我が教室では,かかるものが数10例あるが,その代表的で,印象深い数例について報告する.臨床上診断への一助ともなれば幸である.
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