Japanese
English
特集 肝転移―その特性からみた診断と治療
肝転移の原発巣からみた診断・治療のアルゴリズム―胃癌
Algorism of Diagnosis and Care Management for Metastatic Gastric Carcinoma to the Liver
高村 博之
1
,
木南 伸一
1
,
清水 康一
1
Hiroyuki TAKAMURA
1
,
Shinichi KINAMI
1
,
Kohichi SHIMIZU
1
1金沢大学大学院医学系研究科がん局所制御学(消化器外科)
1Department of Gastroenterologic Surgery, Graduate School of Medical Science, Kanazawa University, Kanazawa
キーワード:
胃癌
,
肝転移
,
肝切除
,
化学療法
Keyword:
胃癌
,
肝転移
,
肝切除
,
化学療法
pp.519-526
発行日 2005年7月15日
Published Date 2005/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100540
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
要旨 胃癌の肝転移は,多発の頻度が高いことや根治切除不能な肝外転移を伴っていることが多いなどの理由により,外科的切除の適応となることは少ない.しかし,胃癌肝転移症例は化学療法のみでは長期生存が期待できないことより,手術で根治度Bが期待される場合には同時性や異時性を問わず積極的に肝切除を行うべきである.転移性肝癌に対する肝切除術式についてさまざまな意見があるが,surgical marginを十分に確保することが肝要である.胃癌の進展様式や再発形式は様々であり,個々の症例に応じていろいろな治療法を柔軟に組み合わせていくことが治療法の基本姿勢と言える.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.