CPC
原発巣不明の頸部リンパ節転移の1例
斉川 雅久
1
,
小野 勇
1
,
海老原 敏
1
,
渡辺 寛
2
,
日月 裕司
2
1国立がんセンター病院頭頸科
2国立がんセンター病院外科
pp.147-151
発行日 1989年2月20日
Published Date 1989/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200309
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原発巣不明の頸部リンパ節転移を主訴として来院する患者は癌の臨床においてはとくに珍しいものではない。当然種々の検査により原発巣を探すこととなるが,多くの場合その原発巣は頭頸部領域に発見される。しかし一般の病院ではこれらの症例の原発巣を検索するさい,なぜか頭頸部領域よりも胃・肺・食道なと頭頸部領域以外の検査を優先させる傾向があるようである。
頸部リンパ節転移を主訴とする患者で,たまたま食道癌が発見されたために,本当の原発巣が見落とされそうになった症例を経験したので報告する。
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