薬の臨床
Pregnosticon All-in Testによる妊娠定量反応の検討—主として胞状奇胎術後管理への応用について
稲冨 道治
1
Michiharu Inatomi
1
1関東逓信病院産婦人科
pp.643-646
発行日 1972年7月10日
Published Date 1972/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204648
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序言
血清学的原理を応用して,妊娠反応を行なう,いわゆる血清学的妊娠反応は今日広く普及しており,定性反応のみならず,定量反応にも実用的な価値が認められている。
Pregnosticon All-in Testは,抗血清,感作赤血球と緩衝液が凍結乾燥の状態で1つの容器に収められており,被検尿と蒸溜水を直接容器中に滴下,振盪するだけで反応を行なうことができる。したがつて,従来のPre—gnosticonや多くの間接型妊娠反応試薬のように,別個に調整された抗血清,感作赤血球や緩衝液を操作する必要がないので,操作が著しく簡略である。感度は1.5Iu/mlである。
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