症例
2児が1羊膜双胎であつたため死亡したと思われる品胎の1例
山本 勉
1
,
竹内 久弥
1
Tsutomu Yamamoto
1
1順天堂大学医学部産婦人科学教室
pp.639-642
発行日 1972年7月10日
Published Date 1972/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204646
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元来,ヒトの子宮は単胎を育てるための構造と機能しかもたず,そこに多胎を容れるときは当然多くの異常を引きおこす。そして最近の新しい診断法や治療法の発達によつても多胎に伴なう多くの問題は解決されていない。
今回われわれは,他医より紹介されてきたときはすでに妊娠9ヵ月であつたが,超音波断層法ではじめて品胎と診断し得,二胎のう腔であつたため2児が子宮内胎児死亡に至つたと考えられる1例を経験したので,その妊娠,分娩経過の概要について報告する。
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