生涯研修セミナー 絨毛性疾患
胞状奇胎の管理
竹内 正七
1
,
金沢 浩二
1
,
鈴木 孝明
1
,
八幡 剛喜
1
Shoshichi Takeuchi
1
1新潟大学医学部産科婦人科学教室
pp.1137-1141
発行日 1988年12月10日
Published Date 1988/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207914
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正常妊娠の絨毛細胞は妊娠終了後に体外に排出されるが,胞状奇胎の絨毛細胞は体内に遺残しやすい。絨毛細胞が長期にわたって遺残すると癌化の機会を増すことになる。そこで奇胎の適正な管理により続発絨毛癌の発生率を低下させることが必要である。奇胎の管理は一次管理と二次管理に分けて考えられている。一次管理とは奇胎組織の体内からの完全消失までをいい,二次管理とは続発してくる絨毛癌の早期発見・早期診断を目的とするものである。以下,その実際について述べる。
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